秋の花粉症対策|春との違いとおすすめの薬・ケア方法

秋になると目のかゆみやくしゃみが気になる方が増えています。春の花粉症とは原因植物や症状の特徴が異なる秋の花粉症について、薬剤師が効果的な対策方法と薬の選び方を詳しく解説します。

秋の花粉症の特徴

発症時期

  • • 8月下旬~10月頃がピーク
  • • 9月中旬に最も症状が強くなる
  • • 地域により若干の差がある

主な原因植物

  • • ブタクサ(最も多い)
  • • ヨモギ
  • • セイタカアワダチソウ
  • • オオアワガエリ

秋の花粉症の症状

鼻の症状

  • • くしゃみ
  • • 鼻水・鼻づまり
  • • 鼻のかゆみ

目の症状

  • • 目のかゆみ
  • • 涙が出る
  • • 目の充血

その他

  • • のどのイガイガ
  • • 皮膚のかゆみ
  • • 咳

春の花粉症との違い

項目秋の花粉症春の花粉症
原因植物ブタクサ、ヨモギなどスギ、ヒノキなど
花粉の特徴重く、飛距離が短い軽く、広範囲に飛散
症状の強さ比較的軽症が多い重症化しやすい
対策のポイント河川敷・空き地を避ける屋外活動全般を控える

秋の花粉症におすすめの薬

抗ヒスタミン薬(第2世代)

秋の花粉症対策の第一選択薬として推奨

セチリジン系

  • • ジルテック、コンタック鼻炎Z
  • • 効果が強く、眠気が少ない
  • • 1日1回服用

ロラタジン系

  • • クラリチン、ロラータ
  • • 眠気が最も少ない
  • • 1日1回服用

ステロイド点鼻薬

鼻づまりが強い場合に効果的

  • フルナーゼ:効果が高く、使いやすい
  • エリザス:1日1回で効果持続
  • アレジオン点鼻:マイルドな効果

抗アレルギー目薬

目のかゆみ・充血に効果的

処方薬レベル

  • • アレジオン点眼液
  • • ザジテン点眼液
  • • 強い症状に効果的

マイルドタイプ

  • • ロートアルガード
  • • アイボンAL
  • • 軽症から中等症に

秋の花粉症対策・ケア方法

外出時の対策

  • 河川敷や空き地を避けて歩く
  • マスクとメガネを着用
  • 風の強い日は外出を控える
  • 帰宅時は玄関で花粉を落とす

室内での対策

  • 空気清浄機を活用する
  • 洗濯物は室内干しに
  • 窓の開閉は最小限にする
  • こまめに掃除機をかける

症状軽減のための生活習慣

食事面

  • • ビタミンCを多く摂取
  • • 乳酸菌で腸内環境改善
  • • 抗炎症作用のある食材

睡眠・ストレス

  • • 十分な睡眠時間確保
  • • ストレス軽減を心がける
  • • 規則正しい生活リズム

その他

  • • 適度な運動を継続
  • • 禁煙・節酒
  • • 保湿を心がける

薬剤師からのアドバイス

早めの対策が重要:秋の花粉症は8月下旬から始まることが多いため、症状が出る前から薬の服用を開始することをおすすめします。

薬の使い分け:鼻症状が強い場合は抗ヒスタミン薬、目症状が強い場合は点眼薬を中心に選択しましょう。

継続的な服用:症状が軽くなっても、花粉シーズン中は薬の服用を継続することで、症状の悪化を防げます。

まとめ

秋の花粉症は春とは異なる特徴を持ちますが、適切な薬の選択と生活習慣の改善により、症状を大幅に軽減することができます。

症状でお困りの際は、お気軽に薬局までご相談ください。一人ひとりの症状に合わせた最適な治療法をご提案いたします。

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